【キャリア共奏 第0044号】

キャリア・カウンセラーの濱野です。

品川の泉岳寺の近くで、大切な用事があり、足を運んだ。
電車は、空いているという程ではなく、座席がうまる程度の人出はあった。
ただ、お盆ということもあってか、歩いている人は、まばらだった。

泉岳寺の部屋からは、周辺の整備が進められている高輪ゲートウェイ駅が見えた。
コロナ前には必要とされて開業した新駅ではあったけれど、リモートワークが急速に進んだアフターコロナ(ニューノーマル)で都内への人の移動が減ることを考えると、そのままの必要性が維持されるのだろうか? 
そんなことを思いながら工事中の敷地を眺めた。 


さて、昨日の草刈正雄さんのエッセイに続き、
今日は、菅野麻美さんのエッセイ
「自分で決める、自分で選ぶ」
を読んだ。

菅野麻美さんは、旦那さんが突然他界し、その死亡診断時刻が自身の誕生日でもある12時12分(12月12日)であったことから、旦那さんが命を使って教えてくれたことを書き記そうと決意され、この本を出版されたようです。

私の断片的な紹介では、きっと菅野さんが伝えたいことを伝えることはできないので、是非、買って読んで頂きたい一冊です。

以下では、私の心に特に響いた言葉を、書き記しておきたいと思います。

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・出来事にはなんの意味もなく意味づけするのは自分自身。出来事に良い・悪いはなく、出来事はただ起こっただけ。

・私は自分の弱さに気がついたからこそ、弱いままで自分の心が軽くなりいきやすいように出来事をとらえていった。

・思いもよらない悲しみに出会ったときは、焦らず少しずつ、時間をかけて起きた出来事と向き合い続けることで、出来事に対してのとらえ方を変えていく

・自分の人生をつくるうえで重要なのは、起きた出来事をどうとらえるかの「心のクセ」であり、この心のクセが変われば過去も、現在も未来も変えられる。

・「明日がくる保証がないなら、”今”をどう生きていきたいか」
好きな人にしか会わない。好きなことしかしない好きなものを食べて、好きな場所にいく。

・できる日もあればできない日があっていい。〇〇しないといけない。○○するべきだ。ちゃんと〇〇しないと。ここに自分の心のクセがある。

・自分の幸せを外側に求め続ける限り、生き苦しいまま。

・本来は、生きているだけで幸せなのですから。あなたが今日一日を過ごし眠りにつくことができれば、それだけで十分幸せ。

・「とりあえずやってみる」の先が、自分の好きにつながらなかったとしても、経験する前の自分とは明らかに何かが変わるということ

・「前向きに失敗する」というのは、「自分の苦手なこと、合わないことを知る」ことでもある。

・未知の世界の扉を開き続けることで、新しく見える景色がある。

・何をするにも「初めて」がある。その時は心のクセたちが大騒ぎします。「初めて」を選択する時は、心のクセを変えるチャンス

・今までの自分なら選ばなかった選択肢をあえて実行してみる。パターンを変えることで心のクセが変わり、狭い世界から抜け出すことができる。

・一つひとつ自分が最高だと思える選択をしていけば、人生が変わっていく

・選択を変えれば人生が変わる。生き方は選べる。勇気をもって最高の選択をすれば、自分にとって最高の人生を、今ここから歩むことができる。

・捉え方は選べる、だけれどもイヤなものはイヤだから逃げてもいい。そう、やはりどんなときも選択肢は自分になる。

・自分が辛いとき、助けて欲しいときに、たった一言「助けてほしい」と言えるなら、それだけで人生は簡単に、そして優しくなる。

・楽しいとき、嬉しいときだけ共に生きるのではなく、自分が弱ったときに弱さを見せられる人が周りにいたら、それはとても幸せなこと

・心がギスギスしていたり、余裕がなかったり、気持ちが沈んでいるときは、インプットする情報を減らしてみましょう

・「まぁいっか」を口ぐせに

・未来は過去が作るのではなく、「今」の選択で作られていく

・「自分でどう生きるかを決める」ということをおろそかにするのは、自分の命を他人任せにし、ないがしろにしていることと同じ。

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他にもたくさん、このような示唆にとんだ、素敵な言葉が記されています。

「自分で決める、自分で選ぶ」ことが、私が指向している考え方でもあるから、こんなにも私自身の心に響いてくるのかもしれません。

そもそも、このエッセイを手にとったのは、この本の題名に共感をもったからかもしれません。

夏休みにお時間あれば、是非読んで頂きたいお薦めの一冊です。