【キャリア共奏 第0064号】

キャリア・カウンセラーの濱野です。


当たり前ですが、仕事のスピード感には、個人差があります。

メール一つとっても、受け取ってからすぐ返信する人と、いったん読んでも返信を明日に回す人

人に何かを依頼するように指示された時、その場でメールを作って送信してしまう人と、PCの蓋を閉じる人

新聞やWEBを読んで気になる書籍があった時に、即座にアマゾンで検索して注文までする人と、新聞をたたむ人


例を挙げればきりがないわけですが・・・

これらはどれも、

仕事自体を短時間でやっているわけではないので、仕事のスピードが「速い」か?というと変わらない。

そうではなく、その場ですぐに終わらせているから、相手にとっては仕事が「早い」と感じる。

これが、スピード感の違いということになるかと思います。


このスピード感の違いが問題になるのは、仕事のスピード感が早い人と、スピード感が遅く人が相互でやりとりする時。

つまり、レスポンスの早さの違いに起因した、違和感・不信感の増幅だと思います。

例えば

スピード感が早い人が、何かを依頼するために、スピード感の遅い人にメールを送信する。
それを受け取ったスピード感の遅い人が、2日後に返信する。
それを受け取ったスピード感の早い人が、1時間後に返信する。
そして、スピード感が遅い人は、2日後に返信する・・・

この非対称性によって、

スピード感の早い人にとっては、 遅(おそー)、やる気あるの? 本気なの?
スピード感の遅い人にとっては、 早(はやー)、何あせっているの? せかしてるの?

みたいな感情を生み出すことがあるように思います。

それが蓄積してきて、どこかで爆発することも、時々みかけます。


ただ、様々な人と仕事する時には、ある意味、仕方ないですよね。


そんな時、

スピード感の早い人は、「遅(おそー)」ではなく、「丁寧に対応してくれているんだな」と言い換えてみる。

スピード感の遅い人は、「早(はやー)」ではなく、「優先度高く対応してくれているんだな」と言い換えてみる。

こうすることで、少しでも、相手への違和感、不信感を和らげることができる、感情をコントロールしやすくなるように思います。