キャリア共奏Labの濱野です。


カウンセラーの恩師から紹介して頂いた
以下の本を読みました。


生まれ変わる心
~カウンセリングの現場で起こること~
高橋和巳先生  筑摩書房


カウンセリングにおける「受容」について、
それだけをテーマに、200ページ以上さいて
書かれています。

カウンセラーをされている方であれば、
「受容」の難しさを、奥の深さを
日々感じているのではないでしょうか。


近づきすぎず、離れすぎずという
受容のための距離感
これによって、うまく受容できている
心地良さをカウンセラーが味わうことが
できるし、
そんな時には、クライエントさんも
受容されている感覚を持つことができる。

人の話が聞けなくなるのは、
拒絶してしまっている時(離れすぎる)
応援してしまっている時(近づきすぎる)

クライエントさんは、
受容されない限り変化は生まれない。

カウンセラーが楽になると、
クライエントさんも楽になる。


そんな話が、書かれています。

カウンセラーをされている方には、
とてもお薦めの一冊です。


私自身も、まだまだカウンセラーとして
人間としても、未熟であり、
イライラすることもあれば、
逆に、
なんとかしてあげたいと
思ってしまうこともあります。

いや、
ずっと未熟のままなのかもしれません。

「受容」という
カウンセラーにとって、
キホンのキでありながら、
最も難しく、最も重要なこと。

掴んだと思った瞬間に、
するりと抜けてしまう感覚。


うまく受容できているという心地良さ。
自己満足ではなく、心の深いレベルで。

それが、クライエントとカウンセラーが
つくり出す、「共奏」の瞬間なのかもしれない。

この本を読んで、そんなふうに思いました。