キャリア・カウンセラーの濱野です。


前号では、

キャリアについて真剣に考える人の
不安の大きな要因の一つとして、
「選択肢をもっていないこと」
が上げられる。

そして、

自身のキャリアを、
自分自身で選択できるように、
あるいは、
キャリアの選択肢を広げることに取り組んで、
あなたのキャリアを、
あたなの元に取り戻しますか?

という問いかけをしました。


本号からは、
キャリアの選択肢を広げることについて
考えていきたいと思います。

■本号では、今の業務領域における保有スキルを
ベースに、キャリアの選択肢を広げることを
考えてみます。


あなたが保有するスキルは、今の企業、
今の組織だけで通用するスキル・経験でしょうか? 

それとも他の企業でも活用できるスキル・経験ですか?


例えば、大企業で働いている方の業務傾向として、
業務が細分化されているということがあげられます。
細部化された業務の専門性は高いですが、
そこからはずれた業務のスキル・経験は
極端に少ないということが起こります。

例えば、経理担当として働いている方は、
その企業から、いったん外に出ると、
期待されるのは、最低でも経理全般、あるいは、
中小の企業では、経理、総務全般を
担当して欲しいと言われることもあります。

つまり、経理の中の一部業務だけのスペシャリスト
として、今いる企業で認められているとしても、
他の企業で働けるという選択肢がない状態、
つまり、組織にキャリアを預けている状態と言えます。

じゃあ、今の業務領域における保有スキルを
ベースに選択肢を広げるためには、どうするのか?


今の組織からも、他の組織からもあなたが
選ばれるようなスキル、経験を積む努力が必要に
なります。

上記の大企業の経理担当の例でいえば、
担当している業務以外を担当させてもらえるよう
希望するとか、
外部の研修を活用して知識の幅を広げるとかは、
最低限、必要になるでしょう。

今の業務領域における保有スキルを棚卸し、
他の組織からも自分自身が必要とされるためには、
(価値ある存在となるためには)
何が必要かを考えて、
戦略的に、あるいは計画的にスキルアップを
継続するしかないのだと思います。


それが、今の業務領域における保有スキルを
ベースに選択肢を広げることにつながると、
考えています。

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hamano.takashi@career-kyoso.com