キャリア共奏Labの濱野です。


つい先日まで、試験勉強のため、
新たなインプットを控えていた期間が
ありました。

今はその反動で、むさぼるように
読書をしています。

このところ、書籍を引用することが
多いのも、その影響だと思います。

 「未来を見る力
  人口減少に負けない思考法」
  河合 雅司さん PHP新書

ベストセラー「未来の年表」の著者が
書かれた最新刊です。
もし読まれていない方は、是非、お読みください。


——– 以下、抜粋 ————-

日本の2020年代は、
後世の歴史家たちによって
「少子化が大きく加速した時代」と
名付けられることになる。

2020年は女性の過半数が
50歳以上となる。

これ以降、出産可能な年齢の女性数が
急速に減り、出生数は激減期に入ってい
くことが避けられないからだ

2020年代は同時に
「高齢者をめぐる社会課題が
 深刻化した時代」
とも位置付けられる。


今後40年で総人口は約3割減り、
100年もしないうちに半減する。

これはすでにこの世に生まれ落ちた人々が
年齢を重ねることで起きることであり、
「変えられない未来」だからである。

常識的に考えれば、
素早く変化の先に目を向け、
対応策を練り上げるべきである。

ところが、
不都合な真実から目を背け「現在」を
ベースとして未来を描こうとしている
人が実は多い。

早く目を覚まし、
少子高齢化や人口減少が進むことを
前提とするしかない。

これから起こる社会の激変は、
ビジネスも、行政も、地域社会も、
家族の在り方も根底から変えてしまう。
それは、コロナ禍で目の当たりにした
社会の変化とは比べものにならないような
スケールであろう。

「過去の成功体験」や「慣習」「こだわり」
などといったものをいったん否定してみると、
「未来に対するイメージは大きく変わる」

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特に、印象に残ったのは、
「変えられない未来」
というフレーズ。

他の言葉で言い換えると、
「すでに起こった未来」ドラッガー
ということである。

今の世の中、
変化が激しく、先を読むことが
難しい時代であるが、
人口に関する未来予測は、
大きく外れることはない。

日本の人口減少と、
それに伴うマーケット縮小は、
もう間違いない。

あなたが奏でるキャリアの前提として、
「変えられない未来」
があることは知っておく必要がある。

考慮すべきことではなく、
「前提」として。

それに私達一人ひとりが
どう適応していくか、
それを盛り込んだキャリア設計が
必要な時代を生きている。

そういう時代に生きていること、
その当事者であることの自覚ができた人から
変えられない未来に適応して、
自分を変えていこうと一歩踏み出すのだろう。