【キャリア共奏 第0019号】

キャリアカウンセラーの濱野です。

昨日は、

どんなにがんばって先を読もうとしても、正確には予測することはできないもの
先を読もうとしている対象が、人間の感情であればなおさら

だから、予測することができない相手の反応に対して、一喜一憂することなく、感情や思考をそのことに占有されないように、
自分がコントロールできる目の前のことに、いったん集中してみるのが、心穏やかに仕事を進めていく上での秘訣

というお話しをしました。

今日も続けます。

人は、相手に対して、丁寧に接すればするほど、相手にも同じように丁寧に接して欲しいと、無意識に思うものです。

昨日のメールを、再び例にとると、
「相手の気持ちを考えて、長文のメールを、何度も見直して、何度も書きかえて、やっと送信ボタンを押した」場合、

相手にも、丁寧に返信してくれることを、無意識に期待してしまうものです。

だから、この期待と現実とのギャップがおきると、
「せっかく時間をかけて○○してあげたのに、なんで△△なんだろう?」
という、不の感情が芽生えるわけです。

相手のために、時間を費やしている間に「相手に○○してあげた」という気持ちが増幅し、
「相手も自分に対して同じようにしてくれるはずだ」という期待が生まれ、
期待以上の反応がないと(勝手に)落ち込むか、イライラするか、するわけです。

だから、このことを知っていて、一瞬立ち止まり、「期待しすぎた自分」に気付くことができれば、この状況にも対処できるはずです。

それが難しい場合には、「自分がコントロールできる目の前のことに、いったん集中」することによって、
「自分が無意識に膨らませた期待」から、無理やりにでも距離をおくことができ、気持ちをコントロールできるようになるということです。

この状況が発生した時、このことを思い出して欲しいと思います。